おはようございます。
全く雪の降らない今日この頃。
少しずつ冬の農作業を開始しました。
まずは、鹿の群れに散々踏みつけ、食べられた玉ねぎ圃場の補修からです。
わかりにくい写真ですが、上は全部シカ道と呼ばれるものです。車輪の跡ではありません。シカというのは、群れで行動し、夜間に、毎日ほぼ同じ道を通って、住処と田畑を移動しているようです。 山地酪農で研修させてもらっていた時には、ウシ道というのがあって、約40頭の牛たちは、毎回ほぼ同じ道を通って、山々を行き来していました。この辺は、人間も同じですね。やはり慣れた道が良いということだと思います。
玉ねぎは、散々荒らされ、マルチは穴だらけ、玉ねぎ苗も踏み荒らされ、葉っぱも多くが食べられましたが、苗が引き抜かれたのは、100本ほどだったので、なんとか春先にかけて8割型は、復活してくれるのではないかと思っています。 ネットを2重、3重に貼り直しました。 昨年は、里芋を全て根こそぎ食べられ、サツマイモも全てツルを食べられたので、今年は、ガチンコの金網を設置予定です。
狩猟免許は、就農1年目の冬にとりましたが、狩猟するのもなかなか勉強と時間がかかるので、まだまだネットで防ぐことでやっとです。
今年は、山裾の田んぼの稲も全てやられました。 ここは、軽くネットもしていたけど、ネットがなぎたおされ、縦横無尽に荒らされております。ここも今年は、金網を設置します。一応山裾には、シカ柵が張り巡らされていますが、その内側に生息しているのか、どこかの柵の下に隙間が開いているのか、結構見回っていますが、山裾は3kmとかにもおよぶので、全部を一人で頻繁に見回るのは、困難です。山裾の近くの田畑は、すでにシカ天国。 人がいなくなるとシカが住み着きます。
さて、そんなシカ道を探しつつ、今年の圃場の整備計画を本格的に考えていたところ、畑の一部に野イチゴの群生を発見!
味のないヘビイチゴかもしれないとも思ったのですが、調べてみたところフユイチゴという品種でした! 味は、甘酸っぱく、ケーキやデザートによく合いそうでした。
とても綺麗だったので、落ちていた柚子と、生育旺盛なケールをバックに一枚。
実が多いので、綺麗でした。また、これは、シカが食べていないことも、発見でした。柚子やミカンの実も食べないみたいで、酸っぱいものは、苦手なのかもしれません。
つくしもそうですが、自然に生えてくるこういう発見は、やはり田舎の醍醐味です。
そして、今年の3月から果樹を本格的に植え付けていく予定なのですが、その前に、4〜5年前に植えた40本くらいの果樹苗の生き残りや、集落の先人が植えた果樹の状況を見て回りました。
結果としては、レモンが2本と、イチジクが1本、そしてヤマモモも1本、生き残りました。そして、一度は、仮払い機で刈ってしまった金木犀も、なんとか新芽を出し始めていました。なので、合計5本、生き残ったことになります。
ブルーベリーは、15本くらい植えましたが、全滅。イチジクも残りの4本は鹿に食べられてなくなり、スモモとスダチ、カボス、柚子の苗木も鹿に食べられてなくなりました。琵琶や不知火、ポンカンは、草まみれになって、刈り払い機で刈ってしまいました。ブルーベリーは、草に埋もれ、いつしかなくなってしまいました。
そして、先人が植えたキンカンと早生みかんの木が2本。決して生育が良いとは言えませんが、毎年ある程度の実りをもたらせてくれます。これらは年末に伐採した杉の近くに生えていたのですが、今回、杉を伐倒した時に、うまくかわして残していただけたので、今後も毎年実りをもたらしてくれることを期待しています。
そして、大変見にくいですが、上は、島らっきょうの葉っぱです。3月4月が収穫時期で、これから少しずつ太っていきます。これらは、毎年、連作しており、株ごと引っこ抜いて、そのうちの1本をまた埋め戻しています。 また、一部の株は、株全部を1本ずつに分けて、それらを新たな場所に埋めていっています。初年度は、5mほどの畝から始めて、毎年徐々に伸ばしていき、今年は、20mほどの長さになっています。 ニンニクやニラ、わけぎ、クレソン、せり、野いちごなどの宿根草も、同様の方法で栽培面積を維持・拡大していくことができると思います
そんな出始めの雑草に埋もれた島らっきょうも先っぽが鹿に食べられていました。鹿おそるべし。
ハウスは、現在、昨年集めた落ち葉を投入して、ミネラル補給の準備です。水を入れると分解が進んで、ハウスの土に馴染んでいきます。
。また、倉庫の横の畑にも、昨年の落ち葉の余りを直接投入しました。
家の横にある農業倉庫を建てたときに出た土の山を現在、地道にスコップで削って、畑に投入しています。ここに再び10m程度の育苗ハウスを建設します。2月半ばには、ハウスを建て終わりたいところですが、土が多くて、なかなか基礎のパイプの穴あけ作業にまで進みません。が、大事な土なので、地道に山を削って畑にまいてを繰り返します。昨年は、自力でフレコン500kgの有機JAS認証の鶏糞を15kg袋に詰め替えて、合計10tふりました。こんときは、目ヤニが連日とまりませんでした。人力、侮るべからず。
人力の燃料といえば、食事。
特大の自然薯入りお好み焼きと、ガリックライス風・特大オムライスを作りました。まいうーです。 そして昨日は、地元の高級スーパーと言われる山田ストアーに初めて行き、高級スジ肉をゲットしたので、こんにゃくたっぷりスジこんを煮込みました。これまた美味でした。
ヒト社会のエネルギーの自給構想の最終目的地は、やはり「人力100%」の方向に行くのでしょうか? ・・・ 何れにしても、ご馳走様です。
「シカ悪む 心を癒す フユイチゴ」